国際情報

中国最高指導部を見て「未来は明るい」と叫ぶジョークが流行中

 習近平体制がスタートした中国。政治への関心はかつてないほど高まっている。現地で取材していたジャーナリスト・富坂聰氏に届いたメールとは。

 * * *
 18大(中国共産党第18回全国代表大会)を終えた中国では、国際情勢や政治を風刺したショートメールが飛び交っている。

 筆者が北京を訪れていた期間、携帯電話に届いた2つの政治ジョークを以下に紹介しよう。まず世界各国で権力交代が続いた2012年を総括したこんなジョークだ。

アメリカ人:我が国は午前中に投票すれば午後には大統領が明らかになる。すごいだろ!

中国人:何を言ってるんだ。われわれの国では5年も前から次の指導者が誰になるか分かっていたよ。

北朝鮮人:それならば我が国では生まれたときから分かっていたよ。

日本人:うちの国ではしょっちゅう選挙をしているが、いまの首相が誰なのか、誰も知らない!

 日本人としては複雑な気持ちだが、核心をついていてなかなか面白い。

 続いては、18大後に新たに選出された中国のトップ人事(7人の政治局常務委員)を皮肉ったこんなジョークだ。習近平、李克強、張徳江、兪正声、劉雲山、王岐山、張高麗のそれぞれ同じ発音の当て字を皮肉った内容だ。

 新たに発表された中国最高指導部のメンバーの名を聞いたある人物は、手を叩いて喜び、

「これで中国の未来は明るいぞ!」

 と叫んだ。

「だって、洗尽貧(貧困を一掃)、立刻強(即刻強くなり)、漲得奨(名誉が高まり)、遇正昇(上昇気流に出会い)、留運山(運にも恵まれ)、旺気山(大きく繁栄し)、漲高哩(株や債券が上がる)というメンバーだろ?」

 もちろん現実の中国が大きな貧困を抱え、弱く、国際社会で不名誉な地位にあり、株価が一向に上がらないことを皮肉っているのである。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン