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ホルモン補充療法HRT 閉経後の性生活が改善する女性の例も

 40代、50代といえば、更年期に差し掛かり、精神的、肉体的にもつらい時期。日本人女性の閉経年齢の平均は50.5才。更年期とは閉経の前後各5年のことをいい、ホットフラッシュと呼ばれるほてりやのぼせ、頭痛、めまい、肩こり、耳鳴り、物忘れ、さらに不眠、気分の落ち込みや抑うつ感など、人によってさまざまな症状が表れる。

 女性ホルモンを補うことで更年期の症状を和らげるHRT(ホルモン補充療法)という治療法では、口からのむ錠剤、皮膚に貼るパッチ、塗るタイプのジェルの3種類があり、低用量のタイプも登場しているので、自分にあったものを選べるようになっている。

 HRTは更年期症状の根本的な原因である「女性ホルモンの不足」を解消するため、ホットフラッシュや肩こり、腰痛などの身体的症状のほか、気分の落ち込みなどのメンタル症状の改善も期待できるという。

 女性ホルモン治療の第一人者で、日本におけるHRT療法の草分けである東京ウイメンズ・クリニックの新野博子院長(79才)はこう語る。

「HRTを受けると、セックスのときのうるおいも変わります。閉経後のセックスの相談に来院する女性もたくさんいます。膣が乾燥してセックスがうまくいかない、痛くてイヤだけど、夫を拒否したくないということで、HRTを受けられる。ほとんどがうまくいきますね。若いボーイフレンドができて、あちらのほうも断れないからと言って相談にいらっしゃる80近い女性もいるんですよ」(新野さん)

※女性セブン2012年12月20日号

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