スポーツ

金村義明氏 元横綱・北勝海と1升瓶12本空けベンツに大嘔吐

 適量が大事だとわかっていても、「酒は三献に限る」をどうしても守れず、飲み過ぎて後悔してしまうもの。酒を酌み交わして生まれる縁もあれば、壊れる絆もある。各界著名人が迷惑をかけた“あの人”を思い出しながら語った「泥酔録」には、酒を愛し、人を愛する「人生の滋味」が溢れている。

 ここでは、野球解説者の金村義明さんが、元横綱・北勝海さんに謝りたいと語る出来事だ。

 * * *
 日本酒を飲んで、骨までフニャフニャになった苦い経験があります。あれは北勝海関(現八角親方)が最後の優勝を果たした1991年の春場所(大阪場所)でのこと。彼とは1963年生まれの同い年で、前相撲時代からの仲やったんです。

 稽古を見学してから、部屋の若い衆や近鉄バファローズ(当時)の後輩たちとチャンコ鍋をつつき、「出世酒」が始まった。これ、どんぶりに酒をなみなみと注ぎ、飲み干したらご返杯という、えげつないもんなんですわ(苦笑)。

 越乃寒梅が2ケース、一升瓶で12本あって、それを全て空にしたんやから、えらいことをしてしもた。一人当たり、どんぶりで3杯はいきましたね。

 その後、横綱のベンツで北新地に向かったんまでは記憶がある。けどクルマに乗った途端、身体の中のモンをぶちまけてしもたんです。胃液の最後の一滴まで吐きだした。当然、車内は汚物でグチャグチャ、僕は藤井寺にあった自宅マンションへ強制送還ですわ。

「二日酔い」っていいますが、あの時は正味「五日酔い」でした。ドアを開けた途端に倒れて一歩も動けず、翌日の夕方まで玄関で寝てました。記憶が戻るのに5日、1週間たっても頭痛がしてました。

 一方の北勝海関は、悲惨なベンツで毎日、大阪府立体育会館へ通い、優勝したんやからホンマに頭が下がります。もし途中休場なんてことになってたら、僕は一生、彼の前に顔を出せなかったでしょうね。

※週刊ポスト2013年2月1日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン