国内

国土地理院のGEONET 宇宙から日本列島の地殻変動を監視中

VLBI用パラボラアンテナと電子基準点(右)

 複数のプレートにまたがって位置する日本列島はプレートの変動で歪みが生じ、さらに太平洋プレートに押されて 1年間に約3cmずつ西に移動している。そういったわずかな地殻変動の観測を可能にしたのが、国土地理院のGEONET(GNSS連続観測システム)とVLBI(超長基線電波干渉法)である。

 GEONETは、GNSS(GPSなどの測位衛星)からの電波を受信する電子基準点を全国に設置して、位置情報をデータセンターに送信するシステム。本来は測量用に設置されたものだが、地殻変動の監視にも利用されている。

「東日本大震災では、宮城県の牡鹿が東に最大5.3m移動し、上下方向では約1.2m沈降するという変動を捉えました」(辻宏道・衛星測地課長)

 一方のVLBIは、宇宙のはるか彼方の天体から出る微弱な電波を利用した測量技術だ。直径32mのパラボラアンテナと数千km離れた海外に設置されたパラボラアンテナで、特定の電波を同時受信する。

 この時、100億分の1秒単位の差が生じる。その時間差に電波の速さをかけあわせて計算すると、日本列島全体の動きがミリ単位でわかる。両者によって日々刻々と変わる日本列島の姿が捉えられているのだ。

撮影■佐藤敏和

※週刊ポスト2013年3月22日号

トピックス

愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
嵐について「必ず5人で集まって話をします」と語った大野智
【独占激白】嵐・大野智、活動休止後初めて取材に応じた!「今年に入ってから何度も会ってますよ。招集をかけるのは翔くんかな」
女性セブン
不倫騒動や事務所からの独立で世間の話題となった広末涼子(時事通信フォト)
《「子供たちのために…」に批判の声》広末涼子、復帰するも立ちはだかる「壁」 ”完全復活”のために今からでも遅くない「記者会見」を開く必要性
NEWSポストセブン
前号で報じた「カラオケ大会で“おひねり営業”」以外にも…(写真/共同通信社)
中条きよし参院議員「金利60%で知人に1000万円」高利貸し 「出資法違反の疑い」との指摘も
NEWSポストセブン
二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
昨年ドラフト1位で広島に入団した常広羽也斗(時事通信)
《痛恨の青学卒業失敗》広島ドラ1・常広羽也斗「あと1単位で留年」今後シーズンは“野球専念”も単位修得は「秋以降に」
NEWSポストセブン
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト