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中畑DeNA シーズン途中の外国人投手補強に二の足踏むデータ

 今年は違う。5年連続最下位の横浜DeNAが、5月に入っても好調をキープ。中日から移籍の4番・ブランコの猛打にチーム全体が活性化され、“マシンガン打線”が復活している。チーム打率もリーグトップクラス。昨季、4番を打っていたラミレスがベンチに追いやられるほど競争も激しくなり、打線は驚異的なレベルアップをしている。

 一方、投手陣は先発の駒が揃わず、中継ぎが連投を強いられる苦しい戦いが続き、チーム防御率はリーグワーストクラス。投手陣さえ整備されれば、クライマックスシリーズ(以下、CS)進出への可能性も一気に高くなってくる。

 だが、高田繁GMは4月にメジャーリーグ・カブスから戦力外通告を受けた高橋尚成の獲得について報道陣に問われると、「考えていないよ。ソトも良くなっているし、井納や小杉のように若い投手もいるから」と否定的な考えを示した。その後、ソトは二軍落ち。井納はプロ初勝利を挙げ、小杉も好投を続けてはいるが、投手陣の駒不足は否めない。スポーツライターは語る。

「今年は何が何でもCSに行くという中畑監督の意思を、高田繁GMは汲み取っているのか疑問です。いま必要なのは、育成なのか勝負なのか。もちろん、育てながら勝つというのが理想的ですが、ポジションは与えられるものではなく奪い取るもの。『誰もいないからとりあえず投げてくれ』という現状では、投手が育たない。

 1人、核となる投手が補強されれば、全体に刺激が与えられるはず。中日から移籍したソトは期待通りの活躍とはいえませんし、外国人投手を獲るのも1つの手だと思いますが……」

 DeNAは、昨年のシーズン途中に、打者でルイーズ、投手でクレイマーを補強したが、いずれも戦力にはならなかった。ちなみに、ここ2年で各チームにシーズン途中で入団した外国人投手の成績は以下のようになる(→の後は、シーズン後の契約状況)。

■2011年
フェルナンデス(ヤクルト):1試合0勝0敗 防御率54.00→残留 
ゴンザレス(横浜):2試合1勝1敗 防御率12.86→解雇
ブラゾバン(ソフトバンク):15試合0勝0敗 防御率0.56→退団
バリオス(ソフトバンク):登板なし→育成で再契約
バイエスタス(オリックス):登板なし→残留

■2012年
クレイマー(DeNA):2試合0勝1敗 防御率10.80→解雇
モルケン(日本ハム):23試合2勝1敗 防御率3.27→残留
ドイル(ソフトバンク):3試合1勝1敗 防御率3.55→解雇
ダックワース(楽天):6試合3勝1敗 防御率3.22→残留
レデズマ(ロッテ):1試合0勝0敗 防御率18.00→残留
マシス(ロッテ):6試合1勝4敗 防御率6.49→解雇  
マエストリ(オリックス)8試合4勝3敗 防御率2.17 →残留

 昨季はモルケン、ダックワース、マエストリ、一昨年はブラゾバンが戦力となったが、全体的には低調な成績に終わっている。このデータも、高田GMに二の足を踏ませる要因になっているのかもしれない。

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