就職難が叫ばれるなか、最難関のマスコミ、それもテレビ局に就職できたとなれば羨望の対象だろう。しかし、第一志望のキー局に総合職で入社したのはよいが、思いもよらぬ環境に苦悩しているという女性(24歳)もいる。
「子どもの頃からテレビが大好きで、本当に夢が叶った思いで入社しました。4月でちょうど2年目ですが、入社前には思いもよらなかった状況になっています。ADのように肉体労働というわけではないのですが、精神的にキツイ職場です」
いくら総合職入社であろうと、テレビ局のAD業務では3日風呂に入れず不眠不休もめずらしくない。しかし、彼女の場合は事務的な作業が多く、肉体的に負担が大きいわけではないという。
「仕事自体は正直とても楽しいです。しかし同じフロアの大半が派遣のアラサー独身女性。派遣の中のお局様が週に一度女子会ランチを企画しており、強制参加。そこではネイルの話や服、靴の話など、キラキラ系女子の話ばかり。私が馴染もうと思ってアニメやマンガの話を振っても、“へぇ、すごいね”と一言で無視されてしまう。
仕事中もほとんど会話がないので、なんとか彼女たちの話の輪に入るために、わざわざCanCam系のコンサバファッションで身を固めるようになりました。独身女性で結婚相手探しをしている人ばかりなので、まさか自分に同棲中の彼氏がいるなんて話もできません。総合職入社した自分が、どうして派遣よりも肩身がせまいのか悲しくなりますね」(同前)
やはりどこの職場でも、それぞれ苦労はあるようだ。