「富士山はパワースポットといわれていますが、実際に行かなくても、写真や絵画を眺めるだけでも運気を高めてくれます」
こう話すのは、占星術師で神秘学研究家の浅田かんなさん。先祖代々占いを家業にする家系に生まれ、東京・池袋で25年にわたって2万5000人以上を鑑定、パワーストーンや開運絵画などの監修も数多く手がけている。
「富士山は日本一高く、美しい山として古代より人々の信仰を集め、その霊験あらたかな姿に日本人はパワーをもらってきました。例えば江戸時代が250年以上という長きにわたって続いたのも、大都市江戸の“裏鬼門”(南西)に富士山を置き、その神秘なる力に守られたからだともいわれています。
絵画を中心とした美術品も多く、世界に誇れる日本の象徴。日本人にとってまさしく“不二の存在”、エネルギーの源なんです」(浅田さん、以下「」内同)
浅田さんによれば、自宅に富士山の写真を飾ることで、その神秘的なパワーを得ることができるという。
「悪い気が流れ込んでくる“鬼門”(北東)や“裏鬼門”にきれいな富士山の写真を飾ることで、“鬼門封じ”をすることができます。その際に、なるべく額縁などに入れて、目が届きやすい位置に飾ることが大切です。リビングなら座った時の目の高さ、廊下や玄関なら立った時の目の高さに合わせましょう」
特に、生命の源である太陽が昇る“ダイヤモンド富士”と“ご来光”の写真。富士山という悠久の存在と日の出という一瞬の出来事が織り成す幻想的な風景は、まさに神がもたらした奇跡だという。
「山頂から眺めたご来光の写真はご利益がありますね。太陽の光をよく見てください。虹と同じように、光が何色にも見えるでしょう? 世界をやさしく包み込むような色彩が、見る者に幸福をもたらしてくれます」
時間帯としては、その日の朝か午前中に眺めると開運となる。また、その日一日を前向きな気持ちで過ごすことができるという。
「富士山のふもとにある浅間神社に祀られているのは木花之佐久夜毘売。つまり、富士山は女性の神様なんです。きれいな富士山の写真や動画を見て、“きれいだね”“美しいね”と念じてあげることで、よりいっそう富士山パワーを得ることができるでしょう」
※女性セブン2013年8月22・29日号