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家庭用冷やし中華 今夏は生麺タイプより乾麺タイプが話題

 人気即席麺の“マルちゃん正麺”“日清ラ王”が「冷やし中華」を今夏から発売開始し、爆発的人気となった。家庭の冷やし中華というと、生麺タイプの袋麺を思い浮かべる人が多いが、この夏は乾麺が話題をさらった。即席麺マニアの大山即席斎氏に聞いた。

「モチッ、プリッとした食感、自然なぬめりが生麺にひけを取らない“マルちゃん正麺”や“日清ラ王”。今夏はこのシリーズに、満を持して冷やし中華が登場し、売れに売れました。やはり麺の仕上がりは抜群です。

 即席麺の冷やし中華の元祖といえば“マルちゃん 冷しラーメン”。1966年発売で現在も販売されています。こちらもノンフライ麺ではありますが、時間を経たときの麺ののび方を比較すると正麺やラ王に軍配があがります。

 その他、“明星中華三昧 涼麺”もいい。麺は従来のノンフライ麺らしさが残るけれど、タレが美味ですね。発売された1980年代、ゴマダレを市場に浸透させました。最近のタレは全体的にやや甘くなっている印象ですが、これは昆布やしいたけなど出汁の風味が強く、高級中国料理店に近い。

 ユニーク系の代表は、福岡のメーカーであるマルタイの“冷製棒ラーメン 冷し中華”。棒ラーメンはパスタのような棒状のストレート乾麺で、歯応えでファンになる人が多いです。ご当地ものは地方のアンテナショップで出会えることがあります。乾麺のよさは何といっても保存性のよさ。今年は当たり年なので、今のうちに買って冬も食べたい。それぐらい出来がよい」

※週刊ポスト2013年9月6日号

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