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90才女性化粧品販売員 新聞と予定を作ることで認知症予防に

 日本人女性の平均寿命は86.41(2012年7月、厚労省発表)で世界1位だ。認知症などとも無縁で、健康で長生きしている女性たちは、どのような毎日を送っているのか?

 90才になった今も現役の化粧品販売員・ポーラレディとして働く小川かつさんに健康の秘訣を聞いたところ、「特別なことは何にもしてない」という。

 そんな小川さんに、一日のスケジュールを書き出してもらうと、体をよく動かしていることに自分でも驚いていた。起床後の運動は全くの自己流。体をひねったり、伸ばしたり、脳の活性化にもなるという指の運動も欠かさず行う。

「掃除も運動になるのよ。特に高いところにはたきをかけるのは、全身を使うし、体を伸ばす運動になるの。見えないところのほこりもきれいになるから、一石二鳥でしょ」(小川さん・「」内同)

 掃除機やモップも、手足を伸ばすように意識してかける。日課にしているので、全然苦にならない。仕事中の移動は公共交通機関&徒歩。

「化粧品って重いのよ。横須賀は坂が多いでしょう。両手に荷物を持ち、必死に坂を上っていくの。全部届けた帰りはカラになって、とっても身軽に坂を下りるのがうれしいの」

 これが足腰の丈夫さの基礎となり、現在の姿勢の良さにもつながっている。認知症予防はとくにしていないが、毎朝、新聞を隅々まで読み、好奇心を持って行動することを心掛けている。

「外出もせずに『つまらない』と口癖のように言っていると、認知症になってしまうのかもしれない。だから、できるだけ何かしら予定を作って出かけるようにしています」

 外出は基本的にひとりだ。

「私は好奇心が強い。ちょっと素敵な喫茶店を見つければ、ひとりでも入る。昔からそう。ひとりでもつまらなくないし、さびしくもない」

 これからも、仕事を続けるには、健康第一を考えている。

「短時間でもウオーキングをするなど、私流に工夫しながら、細く長く楽しく美しく、年を重ねていきたいと願っています」

※女性セブン2013年9月26日号

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