<何処までもインターネットが見たくてたまらない>

 しかし、親にネットで映像を生配信していることもバレてしまう。悔いる姿勢を見せながら、こう述べる。

<エロい事をしてるのは特に、ごめんなさい>

 ここ数週間は特に、彼女の揺れる精神がそこに映し出されていた。

<ハッカーさん達がのぞいてる気がする自意識過剰なのか>

 ネット依存する自分を自覚しつつ、ネット世界との繋がりを捨てきれなかった少女。そのネット世界でも視聴者からの要求が徐々に耐え難くなっていたようだ。ますます孤独感を募らせる。

<家族がいるのに一人ってこれ何>

 そして──。

<どんどん悪い方に行くのとまんない>

 彼女がその後、選んだのは「公開自殺」という道だった。なぜ少女が自ら命を絶たなければならなかったのかは今となってはわからない。学校関係者はこう語って言葉を失った。

「つい先日、第一回目の三者面談をやって進路希望を聞いたばかりだったのに……。彼女は先週受けた期末テストの結果も知らないまま逝ってしまった」

 余りにはかない14歳の少女の死。現場には一輪の花だけがたむけられていた。

●取材/小川善照

※週刊ポスト2013年12月13日号

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