佑多田三斗氏の応援団はベンチャー企業の経営者ばかり

 だが、そんな佑多田氏の転落人生を救ったのもIT企業の人脈。フルキャストの平野氏を筆頭に、総勢35人のIT企業家たちから800万円の資金提供を受けた。しかし、それは事業再建のためではなく、「歌」への投資だったのである。

「実はIT企業時代にインディーズで『サブプライム哀歌』という曲を出していたんです。私はもともと堀越高校出身で、アイドル歌手や俳優を目指していました。結局、夢は叶いませんでしたが、その後も芸能界への憧れはずっと捨てきれないでいたのです。

 サブプライム哀歌は当時、流行語にもなった“派遣切り”などの単語を歌詞に散りばめ、タンゴのリズムに乗せた軽快な曲調。ちょうど時代にもマッチして有線のリクエストが増えていき、2009年には思いがけず日本有線大賞奨励賞をいただきました。

 そこで心に決めたんです。もう一回歌手への道を目指してみようと。経営者の仲間たちにその決意を話したら、バカにするどころか背中を押してくれました」

『つぼみ』は、そんな自分を支援し続けてくれる企業家たちへの恩返しの意味も込めて、心を込めて歌っていきたいと話す佑多田氏。

「48歳でもまだこれだけ頑張れるという姿をお見せしたいですね。そして、自分のつぼみだけでなく、聴いてくださる皆さんの心のつぼみも咲かせたい。特に、自分の企業家としての経験を活かし、働く皆さんに歌で元気を与え、日本を元気にできたらいいなと思っています」

 最後に「芸能界で活躍し、また大金を手にしたらどうしますか?」と、少し意地悪い質問をしたところ、佑多田氏はきっぱりとこう答えた。

「もうブランド品も高級外車も立派な家も興味はありません。質素な暮らしをして老後のために貯金します」

 決して夢を諦めない佑多田氏。“中年アイドル歌手”への再チャレンジは続く。

■撮影/山崎力夫

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