さらに趣味関連需要を複合施設として提供する試みもある。イオンでは2013年5月に東京・江戸川区の葛西店を完全リニューアルし、4階を「G・Gモール」と名付けた。「G・Gとは、『グランド・ジェネレーション=最上の世代』の略。商圏内の55歳以上の人口が増加していることを受け4階にG・G向けのサービスを提供するテナントを結集させました」(広報部)
G・Gモールにカフェやフィットネスなどを集めただけでなく、同店では全体的に売り場面積を減らした。エスカレーター周辺の売り場をなくしてベンチやソファを置いたのだ。品物を並べられるだけ並べるのではなく、ゆったりと買い物を楽しめるようにしようという試みである。
「お客様の滞在時間が延び、葛西店の売り上げは前年比1割以上伸びています」(同前)
※SAPIO2014年2月号