人間、1人でいるとついつい気が緩んでしまうもの。とくに独身生活が長いズボラ男性のモノグサぶりはおそるべきものだ。
「ちょっと前に付き合っていた彼氏がアパートの1階に住んでいたのですが、半地下みたいな構造の部屋で、日当たりが悪い。湿気が強くて変なニオイも立ちこめてるので、滞在時間は10分が限界でした。足の踏み場もないほど散らかってましたしね。
ビックリしたのは、彼が引っ越すとき。手伝いに行って布団をめくったら、その下の畳からキノコが生えてました。さすがにもう無理。新しい部屋に私が行くことはありませんでした」(30代女性)
ズボラ男は部屋の換気など考えないから、キノコの生育環境としては完璧な条件が揃っている。風呂場で換気も掃除もせずに放っておいたら「スノコにキノコが生えた」(40代独身男性)という話も。
風呂場など、水回りは特にズボラさが露呈しやすい。
「3つ年上のカレの家に泊まって、お風呂を借りたんです。湯船が乳白色だったので“入浴剤入れてくれるなんて意外と気が利くんだな”と思った私がバカでした。お風呂に浸ると、バスタブの中がもうヌメヌメで……。
どうやらお風呂を掃除するのが面倒で、お湯を替えずに何度も追い焚きして入っていたようなんです。気持ちが悪くて、すぐシャワーを浴びて部屋を出ました。カレとはもうそれきりです」(30代女性)
冷蔵庫も、独身男性が彼女に見せてはいけない「聖域」のひとつだ。IT企業勤務の元カレ(35歳)を見限ったという37歳の女性が語る。
「カレが風邪をひいたというので、何か作ってあげようと冷蔵庫を開けたら、ニンジンやピーマンが10分の1の大きさに縮んで真っ黒に化石化してました。
“何よこれ!”と問い質すと、“1年以上開けてないからよくわからない”と……。気絶しそうなほどの異臭でした」
自炊する男はしっかりしていそうだが、そうでもないのが現実だ。
「毎日ごはんを炊くのは面倒臭いといって、一度に一升も炊いてる男がいました。しかも冷蔵しないで、炊飯ジャーに入れっぱなし。
部屋に遊びに行って、黄色くなったカピカピのごはんを出されたときの衝撃は忘れません。1週間前に炊いたと聞いて、箸をつけずに帰りました」(30代女性)
※週刊ポスト2014年2月21日号