ファッションプロデューサーの植松晃士さんが、オバさんが美しく素敵に生きるための、テクニックを教えてくれます。今回は気配りについてです。
* * *
みなさま、ご機嫌よう! 私はエネルギッシュで前向きなオバさまがたを心より応援する者ですが、ごくまれに強くご忠告したくなる時があります。昨日がまさにそう。
打ち合わせで入ったファミリーレストランで会計をしようとした時、たぶん、ママランチをしていたのでしょう。10人ほどの同じ雰囲気の集団が私の前で会計していました。
何が腹立たしいって“ひとりずつ”お会計しているんですよ。「え~と、私は日替わりランチのセット。お紅茶、あっ、ミルクティーね」って、ミルクティーだろうとレモンティーだろうとかまいませんがあなたたちの後ろに、長~い列ができていることに気づきませんか?
ようやく最後のひとり…と思ったら、会計が合わなくて「どなたかコーヒーを頼まれなかった~?」「あら、先に帰られたAさんかしら」。「そうかも」という会話が、えんえんと続いたのです。
もう少し、周りの状況を見ましょうよ。せめて、列に並んだ人たちに「ごめんなさい」のひと言を言いましょうよ。
東京でもおしゃれなことで名高い青山という場所柄、比較的品のよさげなママ集団でしたが、周囲に気配りができないのはお顔立ちとかファッションセンス以前の問題です。
※女性セブン2014年3月27日号