『腹時計』は実際に存在し、朝食をとることでリセットされますが、朝食を抜くと腹時計が飢餓の危険を感じてエネルギー消費を低下させ、非常時に備えて脂肪の合成を促進してしまいます。
だから、やはり『1日1食』や『朝食抜きの2食』はやめたほうがいい。しかしその一方で、空腹による若返り効果は得たい。そこで折衷案を提案します。
1日3食なら週に21食とることになるが、朝は必ず食べて、昼か夜のどちらかを何回か抜いて、週14~21食までの間に抑えるというやり方が私のお奨めです。自分自身は、週に3回抜くことにしています。
それ以外に、1か月に1回ほど、24時間の『断食』をするのもよいと考えます。絶食によって、細胞内のタンパク質を分解するための仕組みである『オートファジー』(自食作用)が働くからで、細胞内に溜まった老廃物を大掃除してくれるから。オートファジーは8時間以上食べないとスイッチがオンになり、24時間食べないとさらに活性化します。
無理のない範囲で、効率良く若返り効果を得るというのが結論です」
※週刊ポスト2014年4月18日号