毎日忙しくて、おしゃれや美容に注ぐパワーがないと言い訳をし続けて10年以上。さらに40代を超えると髪形やメイク、ファッションはなかなか変えられない女性が多い。一体なぜなのか? 心理カウンセラーの小高千枝さんに話を聞いた。
「若いうちは、男性に比べて女性のほうが変化に勢いがあります。しかし、結婚して家庭を持つなどの転機を迎えると、女性は安心・安全を求める方向へと変わっていきます」(以下「」内同)
また、年齢を重ねるほど、冷静さや落ち着きが増し、あきらめたり、面倒くさいという気持ちになりやすいという。
「面倒と思ってしまうと、体形の変化に無頓着になり、身なりに構わなくなるなど、どんどんネガティブな方へ。そうなると、変わることがとても困難になります。
また、テレビや雑誌などを見て、『ステキだな』と思う気持ちがあっても、人間には変わることへの恐怖心や抵抗感があります。変わることは人生の次のステージに上がることを意味しますが、そこには責任やエネルギーが伴います。そのため、“怖い…ならこのままでいいや”と思ってしまうのです。この心理を『成功回避動機』といいます。これが男性よりも女性のほうが表れやすいことも、なかなか変わることができない理由のひとつです」
では、ある程度の年齢になったら変わることは難しいのだろうか?
「年齢を重ねるほど人生の経験値が上がっているので、本当は冷静に、自分にとってよい方向に変わることができるはずなんです。今の自分を本当に楽しんでいるなら、変わる必要はありません。しかし、憧れの人やステキなファッションなどを見て、『私はどうせ~だから無理』などと思っているのであれば、自分が本当に楽しい、幸せと思えるように変わることが大切だと思います」
※女性セブン2014年4月24日号