国内

尼崎連続殺人事件 13人目の行方不明者は香川に眠る可能性

 2011年10月に事件が発覚し、周辺での死者・行方不明者が少なくとも13人に及ぶ尼崎連続変死事件。2012年12月に兵庫県警本部の留置場で自殺した角田美代子(死亡時64)を含む、“角田ファミリー”ら計11人が逮捕され、うち8人が被害者複数の殺人罪などで起訴されている。
 
 週刊ポスト2014年5月9・16日号でノンフィクションライターの小野一光氏は、美代子の内縁の夫で、現在3件の殺人罪などで起訴されている通名・東(あずま)こと鄭頼太郎(てい・よりたろう)被告(64)と兵庫県警の留置場で同房にいた、田崎浩之(仮名)の証言を取り上げた。
 
 そこで小野氏は田崎に気を許した頼太郎が口にした、警察に話していない“知られざる殺人”についての詳細に触れた。田崎の証言には現状と合致する部分が多々あった。
 
 小野氏は続く同5月23日号で田崎のこんな言葉を紹介している。

「そういえば、たしか高松の事件の関係者で、行方不明になっとる女の人がおるやろ。その女の人も殺して○○(註:県内に複数ある施設=以下同)の倉庫の下に埋めとる言うとったで」

 小野氏はこれを手がかりでに、高松市とその周辺で確認に走った。目的を口にすることはなく、調べ上げた所有者や使用者に対しては、「10年ほど前に○○で店をやっていた、現在39歳前後の人を探している」とだけ情報を伝えたという。

 そして小野氏はXという店に辿り着く。同氏は集めた情報を兵庫県警に伝えた上で、週刊ポスト誌上にレポートを発表している。

 鄭被告が同房者に語った話から浮かび上がった、新たな被害情報。尼崎連続殺人事件はまだ終わっていない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
麻辣湯を中心とした中国発の飲食チェーン『楊國福』で撮影された動画が物議を醸している(HP/Instagramより)
〈まさかスープに入れてないよね、、、〉人気の麻辣湯店『楊國福』で「厨房の床で牛骨叩き割り」動画が拡散、店舗オーナーが語った実情「当日、料理長がいなくて」
NEWSポストセブン
保護者を裏切った森山勇二容疑者
盗撮逮捕教師“リーダー格”森山勇二容疑者在籍の小学校は名古屋市内で有数の「性教育推進校」だった 外部の団体に委託して『思春期セミナー』を開催
週刊ポスト
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
新宿・歌舞伎町で若者が集う「トー横」
虐待死の事例に「自死」追加で見えてきた“こどもの苛烈な環境” トー横の少女が経験した「父親からの虐待」
NEWSポストセブン
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 万引き逮捕の350勝投手が独占懺悔告白ほか
NEWSポストセブン