日本中どこへでも気軽に出かけられることが魅力のキャンピングカー。選択肢の主流は、車体や維持費の安さが大きな魅力の「軽キャンパー(軽キャン)」、普段使いからアウトドアレジャーまで幅広い目的に対応可能で、ミニバン感覚で運転できる「バンコンバージョン(バンコン)」、そして主にトラックをベースにし、トイレやシャワーなど、充実した設備が魅力の「キャブコンバージョン(キャブコン)」の3タイプだ。
近年、シニア世代を中心に人気急上昇中なのが軽自動車ベースの「軽キャン」だ。「バンコン」のコンパクト版といえる。
「最大の魅力は200万円前後の手頃感と細い道でも安心して走れる機動性です。大人1~2人で使えれば十分というシニア層に向いています。セカンドカーとして購入するケースも多い」(キャンピングカー専門雑誌『キャンプカーマガジン』編集長・渡辺圭司氏)
ただしベースが軽自動車のため、どうしても内装設備や居住性には限界がある。
「軽キャンは燃費が良い半面、力不足の感は否めません。近場の旅を中心に、のんびりと運転する人に向いています。ロングドライブでの快適性を求めるなら、万能型のバンコンでしょう。キャブコンは居住性で群を抜いているが、トラックがベースのため乗り心地の面でやや劣ります」
●協力:キャンピングカー専門雑誌『キャンプカーマガジン』
※週刊ポスト2014年10月10日号