そして、鍋つゆ商品の今後を占う意味で重要なマーケティング対象となるのは、意外にも「独身男性」だという。
「これまで一人暮らしの男性にとって鍋は遠い存在でしたが、いまは吉野家をはじめ気軽に一人鍋が味わえ、栄養バランスを気遣う男性の人気を集めています。今後、外食の鍋で“味をしめた”男性が自宅で鍋づくりにこだわる割合も増えてくると思います。
シニアや女性だけでなく、独身男性のハートも射止める鍋つゆは何かと考えると、“変わり種”の味よりも、やはり塩や?油、味噌ベースといった定番の味だと思います」(前出・重盛氏)
いずれにせよ、消費増税後の節約志向も根強い中、手頃な価格と時間で調理できる鍋つゆは今後も幅広い層からの支持を集めそうだ。