近藤氏自身、職場の定期健診を受けたのは慶應大学病院に入局した初めの年だけ。その後40年間、受診を拒否した。その間、病院側が何とか近藤氏に健診を受けさせて、氏の「検診・健診不要論」の切り崩しを画策したことが、新刊『がんより怖いがん治療』(小学館刊)に明らかにされている。
ところで、現在発売中の漫画雑誌『ビッグコミック』の表紙を近藤氏が飾った。医療界の不正にメスを入れる新連載「医者を見たら死神と思え」(原作・よこみぞ邦彦、作画・はしもとみつお)の監修者としての登場である。表紙には「告発者」として紹介されているが、人間ドックを含めた検診の無効性も告発しつづけている。