ビジネス

妖怪ウォッチ、橋本環奈、水卜アナ 人気の鍵は「非突出型」

「非日常のモノにお金をかける消費傾向になった」と品田英雄氏

 2014年はディズニー映画「アナと雪の女王」や、「妖怪ウォッチ」などエンターテインメントのヒット作に恵まれた1年だった。映画やアニメの映像だけでなく、関連商品も飛ぶように売れ、子供より親が熱心に“グッズ集め”をする光景も数多く見られた。

 そんな今年の消費傾向には共通するキーワードがある――と語るのは、日経BPヒット総合研究所上席研究員の品田英雄氏だ。

 4月の消費増税で節約志向が高まったとの調査も出る中、キャラクターグッズは例外とばかりに消費者の財布のヒモが緩んだのはなぜなのか。その背景にある世相とともに品田氏に分析してもらった。

 * * *
 エルサやオラフといった「アナ雪」のキャラクターグッズ、「妖怪ウォッチ」の時計やメダルが人気になったのは、これまでテレビやゲーム機の中でしか楽しめなかったエンターテインメントのバーチャルな世界がリアルな世界と融合したからです。

 アナ雪の映画を見ながら主題歌を一緒に歌う子供の動画が投稿サイトにアップされたり、妖怪ウォッチの「ようかい体操第一」を運動会で披露したりと、誰もが主役として参加できる楽しみ方が広がったのです。

 こうしたアニメのグッズが値段の大小に関係なく売れているのは、日常とは関係のない商品だからと捉えることもできます。

 アベノミクスの影響で生活が豊かになったかどうかは別にして、「くすぶっていても仕方がない。何か生きる手応えを得るために一歩踏み出そう!」という前向きな気持ちが、非日常のモノを買う消費行動に結び付いたのかもしれません。

 しかし、その一方で生きる手応えを得ようと危険ドラッグに手を出したり、イスラム国の戦闘員に加わろうとした大学生が出たりと、身の回りにあるエンターテインメントよりもっと過激に欲望を満たそうとする人が出てきたのも事実。まだまだ時代の空気には閉塞感が漂っている証拠です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

一家の大黒柱として弟2人を支えてきた横山裕
「3人そろって隠れ家寿司屋に…」SUPER EIGHT・横山裕、取材班が目撃した“兄弟愛” と“一家の大黒柱”エピソード「弟の大学費用も全部出した」
NEWSポストセブン
犬も猫も嫌いではないが……(イメージ)
《ペットが苦手な人たちが孤立化》犬の散歩マナーをお願いしたら「ペットにうるさい家、心が狭い」と近所で噂に 猫カフェの臭い問題を指摘したら「理解がない、現代は違う」と居直る店も
NEWSポストセブン
ノーヘルで自転車を立ち漕ぎする悠仁さま
《立ち漕ぎで疾走》キャンパスで悠仁さまが“ノーヘル自転車運転” 目撃者は「すぐ後ろからSPたちが自転車で追いかける姿が新鮮でした」
週刊ポスト
無期限の活動休止を発表した国分太一
「こんなロケ弁なんて食べられない」『男子ごはん』出演の国分太一、現場スタッフに伝えた“プロ意識”…若手はヒソヒソ声で「今日の太一さんの機嫌はどう?」
NEWSポストセブン
9月に成年式を控える悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《模擬店では「ベビー核テラ」を販売》「悠仁さまを話題作りの道具にしてはいけない!」筑波大の学園祭で巻き起こった“議論”と“ご学友たちの思いやり”
NEWSポストセブン
1993年、第19代クラリオンガールを務めた立河宜子さん
《芸能界を離れて24年ぶりのインタビュー》人気番組『ワンダフル』MCの元タレント立河宜子が明かした現在の仕事、離婚を経て「1日を楽しんで生きていこう」4度の手術を乗り越えた“人生の分岐点”
NEWSポストセブン
浅田美代子(左)と原菜乃華が特別対談(撮影/井上たろう)
《NHK朝ドラ『あんぱん』特別対談》くらばあ役・浅田美代子×メイコ役・原菜乃華、思い出の場面を振り返る「豪ちゃんが戦死した時は辛かった」「目が腫れるくらい泣きました」
週刊ポスト
元KAT-TUNの亀梨和也との関係でも注目される田中みな実
《亀梨和也との交際の行方は…》田中みな実(38)が美脚パンツスタイルで“高級スーパー爆買い”の昼下がり 「紙袋3袋の食材」は誰と?
NEWSポストセブン
5月6日、ニューメキシコ州で麻薬取締局と地区連邦検事局が数百万錠のフェンタニル錠剤と400万ドルを押収したとボンディ司法長官(右)が発表した(EPA=時事)
《衝撃報道》合成麻薬「フェンタニル」が名古屋を拠点にアメリカに密輸か 日本でも薬物汚染広がる可能性、中毒者の目撃情報も飛び交う
NEWSポストセブン
カトパンこと加藤綾子アナ
《慶應卒イケメン2代目の会社で“陳列を強制”か》加藤綾子アナ『ロピア』社長夫人として2年半ぶりテレビ復帰明けで“思わぬ逆風”
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《2人で滑れて幸せだった》SNS更新続ける浅田真央と2週間沈黙を貫いた村上佳菜子…“断絶”報道も「姉であり親友であり尊敬する人」への想い
NEWSポストセブン
ピンク色のシンプルなTシャツに黒のパンツ、足元はスニーカーというラフな格好
高岡早紀(52)夜の港区で見せた圧巻のすっぴん美肌 衰え知らずの美貌を支える「2時間の鬼トレーニング」とは
NEWSポストセブン