マクドナルドのチキンナゲットにビニール片が入っていたことに端を発した外食チェーンなどでの異物混入騒動。一つの事件を皮切りに、あちこちで露見した。各社、改善策や品質管理の徹底を掲げたが、現場で働くスタッフたちはどんな思いでいるのか。マックや他の外食チェーンでアルバイトをする人たちに、匿名を条件に話を聞いた。
【座談会メンバー】
Aさん…都内バーガーショップ勤務
Bさん…都内マクドナルド勤務
Cさん…関東近郊のマクドナルド勤務
Dさん…都内定食チェーン勤務
A:今回の騒動を受けて、同じファストフード店として他人事ではないという思いから、アルバイトや社員全員参加の緊急ミーティングが開かれました。
B:うちも、ナゲットのように食品の中に入り込んでいるものは気づかないかもしれないけど、ぼくらが注意していれば防げるものもあるから気をつけようって。
C:これまでも勤務前には粘着テープのローラーで衣類の糸くずやゴミを取ったり、食中毒が怖いから手洗いは必ず専用の石けんでしていましたけど、より念入りにやるようになりましたね。
A:でも今思い返してみると、結構ヤバいのもありますよ。基本、バイトってユニフォームじゃないですか。普通、汚れたユニフォームはお店がクリーニングしてくれるけど、私の所は自分たちで洗濯させられてるんです。
ただ、やっぱり一人暮らしの男性だと適当になるから、ユニフォームがほつれたり、ちゃんと洗濯してるのかなってくらい汚れてる人もいて。糸くずが混入したりするのは、そういうのもあるんじゃないかなって思いました。
D:私の店は冷凍の魚を取り扱っているんですが、あるとき納品された魚の袋に穴が開いていたんです。凍ってるから表面を水で洗ってそのまま調理して出しましたけど、あれがもし、悪意のある人が異物とかを入れるために開けた穴だったとしたら…と考えると、ゾッとします。
※女性セブン2015年1月29日号