ビジネス

『お嬢様聖水』販売元 「意図せぬ方向の反響に動揺している」

妄想が膨らむ(?)『お嬢様聖水』のパッケージ

「毎朝、多くの30~40代サラリーマンが買っていきます。中には一人で2~3本購入していく人もいて、1日30本以上は売れますね。うちで一番売れるペットボトルのお茶が40本。それに次ぐ人気商品です」

 東京メトロ内の売店「METRO’S」の女性店員が笑顔で手に取るのは、4月1日から東京メトロで先行発売中の「お嬢様聖水」(税込み210円)なるエナジードリンク。缶のデザインは斬新だ。裸の美女のイラストに「お嬢様聖水」の文字。「私の中の女神が目覚める」「からだが求める117種類の自然の恵みを凝縮」との謳い文句が並ぶ。

 東京メトロ広報部は、「売り上げは好調です。売り切れの店舗も出ていて“どこに売っているのか?”という問い合わせが殺到しています」と話す。実際に本誌記者が訪れた売店ではことごとく売り切れていて、購入できたのは3駅目。苦労してゲットしたドリンクを味わってみた。強めの炭酸が心地よく喉を刺激……味は一言でいってしまえば、よくあるエナジードリンクだ。

 販売会社リバランドのHPによれば、〈美力を発揮したい時に女神降臨をサポートする女性のための新感覚エナジードリンクです〉とある。まごうことなき女性向けの商品なのだ。 それが男性サラリーマンにウケている理由は、もちろんネーミングにある。「聖水」とはSM愛好家の間で尿を意味する隠語。マニアの中には顔にかけられて喜んだり、飲んだりする“聖水プレー”を好む人も少なくない。

 グラスに注ぐと、適度に泡立つ黄金色の液体。これはジョーク商品なのか。ネーミングといい見た目といい、やっぱり狙ったのだろうか。リバランドの開発担当者はこう語る。

「発売と同時に、全国からネット注文をいただいております。そのほとんどが男性です。お一人で10ケース(300缶)ご購入いただいた方もいます。“美容と健康のための、お嬢様のための聖なる水”という意味で名付けたのですが、意図しない方向で反響を呼んでしまい動揺しています。

 弊社には看板商品である『お嬢様酵素』という女性向けの酵素ドリンクがあり、それをベースに飲みやすく炭酸で割ったもの。おしっこ? そんな狙いはありません!」

 思わぬところに商機は転がっているものだ。

※週刊ポスト2015年4月24日号

関連記事

トピックス

森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
どんな演技も積極的にこなす吉高由里子
吉高由里子、魅惑的なシーンが多い『光る君へ』も気合十分 クランクアップ後に結婚か、その後“長いお休み”へ
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン
わいせつな行為をしたとして罪に問われた牛見豊被告
《恐怖の第二診察室》心の病を抱える女性の局部に繰り返し異物を挿入、弄び続けたわいせつ精神科医のトンデモ言い分 【横浜地裁で初公判】
NEWSポストセブン
バドミントンの大会に出場されていた悠仁さま(写真/宮内庁提供)
《部活動に奮闘》悠仁さま、高校のバドミントン大会にご出場 黒ジャージー、黒スニーカーのスポーティーなお姿
女性セブン
足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
『教場』では木村拓哉から演技指導を受けた堀田真由
【日曜劇場に出演中】堀田真由、『教場』では木村拓哉から細かい演技指導を受ける 珍しい光景にスタッフは驚き
週刊ポスト