高校に6年通った作家・柴田勝家氏
バラエティ番組に出演したことで話題を集めた柴田勝家氏は、ペンネームの通り戦国武将好きで一人称は「ワシ」、ヒゲが立派な27歳の新人作家だ。現在は修士論文準備中の大学院生だが、高校に6年間通うなどしたため学生生活は20年に及ぶ。人より少し多い回数、新学期を迎えた経験がある柴田氏に、初対面の人との付き合い方、自己紹介などについてきいた。
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――新学期の季節ですが、柴田さんは人より多く新学期を体験しているそうですね。
柴田勝家(以下、柴田):高校は6年かけて21歳で卒業しました。そのあと1年浪人し、大学入学時は22歳でした。ちょうど小学校の同級生が卒業したのと入れ替わりに、ワシが大学に入学しました。
――高校卒業に6年かかった理由は?
柴田:単位制の高校だったのですが、体育に出席しなかったので単位不足だったんです。高校3年生の夏に「このままいくと卒業できない」と学校側から言われました。高校中退して大検をとり大学へ行くか、単位を取り直すかを決めなさいと言われ「やっていないものはやります」と答えて高校に6年間通うことにしたんです。
――実技科目の出席不足が理由だとすると、1年生の時から連絡があったのでは?
柴田:あった気がしますが無視しました。いま思うと状況をなめていたんです。他の単位をとっているから許してくれるんじゃないか、最後に頑張って取り戻せば卒業できると思っていた。それが18歳になったころに「ダメだよ」と突きつけられました。1年、2年、3年ぶんの足りない体育の単位を、もう3年かけて取り直しました。