ライフ
2015.05.26 16:00 NEWSポストセブン
乾き物のつまみを合いの手に80年続く横浜鶴見の正統派角打ち

二等辺三角形にすそ野を広げるカウンター
鶴見駅(JR、京浜急行)を出て鶴見川にかかる潮見橋を渡ると、本町通りアーケードが約400mほど続いている。その中ほどに、昭和8年創業の『豊嶋屋(としまや)酒店』がある。
「両親が始めた店で、最初から角打ち営業もしていました。その頃の鶴見には160軒からの酒屋があり、そのほとんどで飲めた。酒屋で立ち飲みは、当たり前だったんですね。残念ながら今は酒屋の数が4分の1ぐらいに減って、飲める店はさらに少なくなりましたけど」と、ご主人の竹野正次(まさつぐ)さん(76歳)。
今は静かな下町の住宅街の風情を見せる本町のこのあたり。昭和の時代は周辺に大小の工場が建ち並び、仕事を終えた人々が、数多くあった角打ち酒屋を巡ったという。
「工場を出てうちの店まで来る途中に、6軒の酒屋さんがありましてね。その全部で1杯ずつ飲んで来るんで、7軒目のうちに着くともうべろべろ状態。それでもちゃんと飲んで帰った。父の頃の常連さんには、そんな人が何人もいたそうです」(正次さん)
80年以上もそうやって立ち飲みを楽しませてくれているこの店。だが、何人かの常連客が「まあどうでもいいことなんだけど、この店に通い始めたころにあれっ、なんか変だなあと感じた」と言いながら、教えてくれた“疑問”がある。それが以下の3つだ。
【1】奥から入口に末広がりになっているカウンター。【2】常識的には店の外に下げるものなのに内側に下がっている縄のれん。【3】乾き物だけ、それも9種類を各少量しか置いてないつまみ。
関連記事
トピックス

GACKT、「分かってねえ!」と激怒し出国 愛犬譲渡炎上のその後
NEWSポストセブン

江本孟紀「アスリート議員は“ベンチがアホ”とは言えない」
NEWSポストセブン

青汁王子、10代で1億円稼ぐも投資失敗で無一文になった過去
NEWSポストセブン

ビートたけしが若者に「スマホを手放す勇気を持て」と語る理由
NEWSポストセブン

渡辺真知子が明かす百恵さん秘話「年下なのにあふれんばかりの包容力」
女性セブン

地震発生時のTVカメラマンにネット民が賞賛 同業者たちの弁
NEWSポストセブン

小川彩佳と田中みな実 青学テニスサークルの先輩・後輩だった頃
週刊ポスト

21才で結婚した山口百恵さん 幸せなだけではなかった一般人生活
女性セブン