ライフ

鉄人・中村孝明氏が教える炊飯器で米を美味く炊く為の一手間

炊飯器でお米をおいしく炊くコツは?(中村孝明氏)

 その道の達人がプライベートで選ぶツールは一体どんなものなのだろうか──。家電量販店には様々な謳い文句を掲げた炊飯器が並ぶが、「料理の鉄人」の着眼点は一味違う。炊きあがりにとことんこだわる中村孝明氏(「中村孝明 貴賓館」オーナーシェフ)が愛用しているのが、三菱電機の蒸気レスIH「炭炊釜」だ。中村氏に道具選びのコツと製品の特性を活かす使い方を聞いた。

 * * *
 買ったのは3年前。この形(直方体)だとコンパクトだし、キッチンにぴったり収まると思って選んだ。蒸気が出なくて炊ける時の匂いがしない。かといって本体が熱くなることもなく、孫が近くにいても火傷する心配もない。

 特にいいのは内釜を炭コート(炭を砕いて塗料に含ませるコーティング)しているところ。赤外線効果で熱が米の芯まで伝わり、甘さが出る。固さは5段階、粘りは3段階に調整できて、「標準」の設定だとシャキッとした食感の炊きあがりになる。ふっくら柔らかく、といういわゆる炊飯器のイメージではなく、釜炊きならではの感触が追求されている。

 僕が本当に好きなのは、おふくろが炊いてくれたかまど飯。昔は「巨人・大鵬・玉子焼き」といったけれど、かまど飯に玉子焼きを乗せる組み合わせが今でも忘れられない。その記憶に近い、うまい飯が炊けるんだよ。

 このIHジャーでシャキッと炊きあがった飯は寿司に向いていて、蒸し寿司風のメニューをつくると抜群にうまくできあがる。たとえば炊きあがってすぐに桜エビを散らして、ふたを閉めて5分くらい蒸らす。これはうまいよ。これからの季節はウナギもいい。炊きあがった米の上にすぐに入れると、赤外線効果でふっくらした蒸しあがりになる。

 さらに、米をよりおいしく炊くために大切なのは炊く前のひと仕事だ。炊飯器が良くてもこれを怠ると味がどうしても落ちてしまうから気をつけないといけない。

関連記事

トピックス

エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
昨秋からはオーストラリアを拠点に練習を重ねてきた池江璃花子(時事通信フォト)
【パリ五輪でのメダル獲得に向けて】池江璃花子、オーストラリア生活を支える相方は元“長友佑都の専属シェフ”
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
外交ジャーナリスト・手嶋龍一氏(左)と元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が対談
【手嶋龍一氏×佐藤優氏対談】第2フェーズに突入した中東情勢の緊迫 イランの核施設の防空網を叩く「能力」と「意志」を匂わせたイスラエル
週刊ポスト
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員。2020年1月(時事通信フォト)
《山口組新報にみる最新ヤクザ事情》「川柳」にみる取り締まり強化への嘆き 政治をネタに「政治家の 使用者責任 何処へと」
NEWSポストセブン
愛子さま
【愛子さま、日赤に就職】想定を大幅に上回る熱心な仕事ぶり ほぼフルタイム出勤で皇室活動と“ダブルワーク”状態
女性セブン
行きつけだった渋谷のクラブと若山容疑者
《那須2遺体》「まっすぐ育ってね」岡田准一からエールも「ハジけた客が多い」渋谷のクラブに首筋タトゥーで出没 元子役俳優が報酬欲しさに死体損壊の転落人生
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田自民「補助金バラ撒きリスト」入手ほか
NEWSポストセブン