ルー:さすがに出ないですけど、先生たちと雑談してるときは、出ちゃいますね。なんか、それを期待されている感じもありますから(笑い)。
――昔のようなくどさを感じないのがちょっと淋しいのですが、ルーさんはもう、以前のようにお笑いはしないのですか?
ルー:お笑い色が薄れているわけでもないんですよ。ただボランティアだとか、自分のライフを喋ったりする講演だとかは、目の前にお客様がいらっしゃるわけじゃないですか。リアクションがダイレクトに感じられるのは刺激があります。
やっぱり私のモットーというのは、お客様に楽しんでもらって、元気を出してもらうことですので。みなさんと和気あいあいとトゥギャザーになれるというのは、ベリーハッピーです。私が行くことによって、みんなが楽しんでくれたりすることを考えながら行動していますね。
――短大の客員教授として、英語を教えていらっしゃいますよね?
ルー:英語の文法を教えるというよりも、英会話への姿勢ですね。日本人って恥ずかしがって、英語をなかなか話さないじゃないですか。長く英語を学んでいる割には、使おうとしない。勇気を出して言葉を人に伝えるというのは、訓練だから。それがブロークンであろうがなんであろうが構わないので、やってみなさいと教えています。
――最近では、どういった授業をされたんですか?
ルー:山野美容芸術短期大学という美容家の山野愛子さんの学校ですから、英語だけではなく、今日のファッションについて、私はこう考えたとか、ブルーのシューズなのでトップスはなんとかです、というふうに自己表現もしてもらっています。授業は年に1回くらい。あと卒業式や入学式、謝恩会にも出たりして、生徒たちとトゥギャザーしてますよ。
【ルー大柴】
1954年1月14日生まれ。東京都出身。高校卒業後、欧米をヒッチハイクで放浪。帰国後、俳優を志す。長い下積みを経て、1990年代前半に独特の濃いキャラクターでバラエティーでブレイク。一時期露出が減っていたが、2007年にブログのルー語が女子高生の間で話題になったのをきっかけに、再ブレイクを果たした。現在は俳優やタレント活動のほか、ノーベル平和賞を受賞した環境活動家ワンガリ・マータイが提唱したMOTTAINAIプロジェクトに賛同し、ボランティアや講演を行うなど、活躍の場が広がっている。山野美容芸術短期大学客員教授、遠州流茶道師範でもある。
撮影■田中麻以