「代表戦は一種のお祭りのようなもの。そのお祭りを盛り上げる神輿担ぎとして松木さんほど最適な人はいない。相手のペナルティエリアで際どいプレーがあれば、すぐに『ハンド!』と主張し、日本に不利な判定をされれば『何なんすか、これ』『ふざけたロスタイムですねえ』と怒ってくれる。松木さんほど、視聴者の心情を代弁してくれる解説者はいないですよ。
日本中が注目する代表戦になれば、サッカーの技術的なことよりも、応援スタイルの解説のほうが視聴者も鼓舞されますからね。今の代表戦は、明らかに松木さん不足です」
11月には、W杯2次予選のシンガポール戦、カンボジア戦の2試合が行なわれる。アウエーではあるが、時差があまりなく、ゴールデン帯やプライム帯での放送が予想されるなか、仮にテレ朝の中継で他局以上の視聴率を取れれば、“松木神話”は現実のものとなるかもしれない。