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トヨタ車の純正カーナビ率9割超 スマホで済ますのは1%未満

 モテ車を解説する「週刊ポスト」連載の「死ぬまで カーマニア宣言!」。クルマを華麗に乗りこなして見せるためには、道に迷うなどもってのほか。これまでにクルマを40台買ってきたフリーライター・清水草一氏(53)が、現在のカーナビ事情を解説する。

 * * *
 ご同輩諸君。いよいよ“美女としっぽり温泉ドライブ”に出撃するとなった場合、カーナビは重要である。ぶっちゃけ道さえ間違わなければそれでいいのだが、そのためにはカーナビに頼らざるを得ないというのが、我々オッサンの現実だろう。

 近年、クルマには大抵ナビがついていて、もはや当たり前のものではあるが、今やその機能は、ほとんどスマホで代用できる。純正カーナビは結構お値段が張るもので、10万円から20万円というのが相場だが、それがスマホで済めば実にありがたい話ではないか!

 私は先日、ホンダ・S660というクルマを購入したが、実はS660には純正カーナビの設定がない。センターディスプレイはオプション装着できるが、そこにはカーナビは入っていない。ではどうするか?

 S660のドライバーは、昔のように地図とヤマ勘を頼りに走れ! というわけではもちろんなく、スマホに『インターナビポケット』という有料アプリ(年間3000円)をダウンロードしてクルマを接続すると、スマホのナビをセンターディスプレイに映し出せるという仕組みだ。S 660の室内は猛烈に狭くてスペースが限られるので、これは非常に合理的な設計である。

 今やナビはスマホで十分なのは間違いないが、なんだかんだ言って通常のカーナビの方が楽チンなのも事実だ。

 トヨタのディーラーに聞いたところ、純正カーナビの装着率は9割以上で、いらないという客自体が非常に珍しいという。しかも付けないのは大抵「決まったところしか行かないから」という老人客で、「ナビはスマホで十分だよ」という進んだ(?)客は、1%にも満たないとか。

 とにかく美女側としては、オッサンが道に迷ってアタフタするのだけはカンベンして! と思っている。道に迷わないために、自分に合った道具はどれなのか。カーナビなのかスマホナビなのか、あるいは昔ながらの地図なのか、各自適切に判断した上で、夢の温泉ドライブに出撃されたし!

※週刊ポスト2015年10月30日号

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