1959年に「吉本ヴァラエティ」として始まった吉本新喜劇は、今年で誕生から56年を迎えた。“聖地”大阪のなんばグランド花月(NGK)では毎週新作が発表されるが、それには表舞台に立つ芸人たちだけでなく、裏方たちの活躍も欠かせない。
そのひとつが舞台セットの担当者たち。新喜劇の舞台は、子供からお年寄りまで幅広い世代が一目でわかるデザインが鉄則。絵はリアリティを追求するのではなく、アニメのように鮮やかでシンプルな色で見せて、演者が目立つようにしている。
スタッフは、劇場の営業が終わる21時以降にセットを運び、深夜まで建て込みをして最終仕上げをする。
撮影■久保博司
※週刊ポスト2015年11月20日号