米利上げ実施でアク抜け感が強まるなか、1月の追加緩和への思惑から、師走相場を意識した先高感が次第に強まることが期待される。また、メジャーSQ通過によって、今後国内外の機関投資家などは冬休み休暇に入るため、参加者自体が減ってくることが考えられる。そのため、指値状況の薄い中を先物主導によるインデックス売買で振らされやすい面はある。また、個人主体の売買となるため、中小型株やテーマ株等での値幅取りに向かいやすい。とりわけ自動運転など、来年のテーマを探る動きなども強まってくるだろ。
その他、NISA(少額投資非課税制度)への思惑等も高まりやすい。NISAは毎年1月1日から12月31日までのあいだに、年100万円まで非課税投資が可能となるが、12月に入り非課税枠を使い切る動きが年末に向けて注目されてくるだろう。個人の関心が高いROE(株主資本利益率)、配当利回り、PBR(株価純資産倍率)、株価の出遅れ感を意識した物色も注目されよう。原油先物相場の行方など不安材料が解消されたわけではないが、好需給と緩和期待を支えに、物色意欲は強いだろう。