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テレ朝が週間視聴率三冠王 なぜフジテレビが喜んでいるのか

捲土重来を期すフジテレビ

 低視聴率や赤字など、何かとネガティブな話題が続いているフジテレビ。次々と発表した年末特番も大きな話題とならず局内の雰囲気も重苦しいという。しかし、12月7~13日の週間視聴率結果が出て以来、明るい兆しが見えたという声がある。その週の視聴率はテレビ朝日が久しぶりに三冠王となったことで、フジテレビは振り向けばテレビ東京という位置だった。なぜ、他局の好調が明るい話題に繋がるのか。

「テレビ朝日が久しぶりに日テレから三冠王の座を奪ったのが、世界最高点を記録した羽生結弦くんのおかげだからなんです。フィギュアスケートのGPファイナルは初日の11日が平均21.5%、12日は18.5%、13日は平均20.7%で瞬間最高29.2%と驚異的な視聴率を記録しました。スペインでの大会だったので時差の関係で結果がわかっている状態でのテレビ中継でも、これだけの数字がとれる。羽生君はすごいですね。

 フィギュアといえば、全日本選手権は12月25日からフジテレビで中継します。全日本に時差はありません。きっといい数字になるとみているんです」(番組制作会社スタッフ)

 フィギュアスケートGPファイナルの高視聴率から、フジテレビにも明るい兆しがあるという解釈は、藁にもすがるような気持ちでいる健気な考え方と解釈できなくもないが、番組制作者としては他力本願が過ぎやしないか。しかし、それも現場の状況を考えると致し方ないのだという。

「経費削減の圧力が、秋からすごいんです。ある情報番組の場合、ADの数が大きく削減され、取材に欠かせないリサーチ業務はセクションごと消滅しました。経費が減額になった理由として言われたのが、『直撃LIVE グッディ!』制作にお金がかかるから。急に仕事が変わったり無くなることはよくある世界ですが、視聴率1%の番組を理由にされたのは、正直言って情けなかったです」(映像制作会社社員)

 昼帯ドラマ枠や『ごきげんよう』など、長寿番組を終了させる決定をし、大きく動こうとしているフジテレビ。フィギュアスケートをきっかけに、明るい雰囲気で新たな番組づくりにすすめるか。

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