佐川急便は2014年に2年間で1万人のパート主婦を採用すると発表した。ヤマト運輸も女性を積極的に採用している。女性配達員が増えているのは顧客の要望が高いからというより、人手不足の理由が大きい。
「配達にはピーク時間があって、人手が足りなくなるのが午前10時と午後3時。正社員を雇うとコストがかかるから、その時間帯だけパートで女性を雇用して増員しています。だけど女性も男性と変わらず重い荷物を運ぶので、キツい仕事だと思います。また、2~3時間のパート勤務で時給は1000円程度。長く続けられる仕事かというと、それは疑問が湧きますね」(横田さん)
家計の足しになればと、時間限定で働ける“配達レディ”を選んだ、静岡県に住む50才の女性がその経験を話す。
「お中元やお歳暮の時期は、荷物も重いし、夜間指定が多くて回りきれなくて大変でした。あと、私は犬が苦手なのですが、暗くて犬に気づかず吠えられてしまって…。慌てて転んでしまい骨折したんです。治療はもちろん自腹。長く続かないなぁと思って辞めてしまいました」
※女性セブン2016年1月1日号