墓石に使われる花崗岩は「御影石」と呼ばれるが、種類は様々あり、国内外合わせて300近い。あまり採れない石材ほど高価になる。筒木石材の筒木敬介・代表が解説する。
「国産の超高級石材としては、まず香川県の庵治地方で採掘される『庵治石』が挙げられ、“石のダイヤモンド”と称されています。斑とよばれるまだら模様が最大の魅力で、斑の目が細かいほど値打ちがある。
値段は石の種類だけでは決まりません。仕上げの研磨も重要です。国内で加工している石は研磨が丁寧できめ細かい。一方、海外加工の石は薬でつや出しするなど、加工が粗いものがあるので注意が必要です」
外国産の超高級品は、「ファイングレー」。スウェーデン産で、輸入石材の中でも最高級とされる黒御影石。日本では珍しい漆黒の石材で、光沢が美しい。
実際に素材を見て、納得した上で選ぶことが大切だ。
※週刊ポスト2015年12月25日号