たしかにフィンランド人スキーヤーが救助された同じ日に、福島県北塩原町でもオーストラリア人スキーヤーが同じくコース外を滑走して救助されていた。
しかし面倒を起こすのは日本人スキーヤーも同じ。たちの悪い人もいる。
「あらかじめ保険も掛けてビバーク(一夜を明かすこと)できるような装備までして、救助を求めてきた人もいました。探し出すと『保険屋と話をして』と、自分を危険にさらしてまで捜索に当たった方たちへのお礼の言葉もない。そういう人がいると、より厳罰化というのも考えたくなりますよ」
スキー場によっては、そういうスキーヤーにリフトの使用を禁止するところもある。コース外で遭難すれば、救助者の命を掛けることにもつながる。弁償すれば良いという問題ではない。