「当日は家でゆっくりお風呂に入ってご飯食べて21時頃に神社に行きました。屋台とかも出てるけど、並んでいるうちに閉まってしまってお腹が空いちゃうから、今年はちゃんと家で食べていった。
43番を引いて、スタートの位置を選ぶことになって、見るとまだ2列目が空いていたのでそこを選びました。もしかしたらいけるかも、とその時ちょっと思いました。一緒に行った友達は抽せんで外れちゃって、『お前だけ当てやがって!』と言いながらも、近くのファミレスで待っててくれたんです。
走り始めてからはもう夢中でしたが、道なりに走ってしまうとタイムロスなので、コーナーを狙って緩急つけながら、スピーディーかつ丁寧に走りました。ゴールして“一番や!”と言われたときは、“今年1年どうなるんだろう”“福を使い切ってしまったかも”と不安というか、ちょっとビビっちゃいました」
記念賞品として、日本酒や米俵(60kg)、コーヒーやお茶などを受け取り、写真撮影、新聞・テレビの記者会見などをこなし、協力企業を回るなど、その日家に帰れたのは夕方になってから。
「企業を回ったり、挨拶に行くときは“今朝とれたての福男がきました!”と紹介されて、皆さん喜んでくれました。前夜は徹夜で待機していたので、午後2時過ぎに解放された後は、くたくたで移動中もずっと寝てました。家に帰ると、両親もテレビを見て喜んでくれていろんな人から連絡があり、いい思いをさせてもらいましたね」
一番福に輝いてからは周りに福を分け与える日々という。
「翌日に学校に行ったら、黒板に“福男”と大きく書かれていて笑っちゃいました。(1月16日、17日に行われた)センター試験の前日には、先輩たちが“福もらうぞ”って、すれ違うたびに触っていきました(笑い)。
先日は、神社の関係のかたから依頼があって結婚式にサプライズ出演させてもらったり、いろんなご縁ができてうれしいです。福はみんなにおすそ分けして、ぼく自身は実力で陸上も勉強も頑張りたいです。今回のことは本当に自信になりました。これからも頑張ります!」
※女性セブン2016年2月11日号