国際情報

中国人 甘利氏辞任に「日本の報道偉大」「生まれる国間違えた」

中国人が甘利氏辞任に驚愕(同氏の公式サイト)

「たった5万元(約100万円)」「日本のメディアは強いね」──。甘利明経済財政再生相が1月下旬、辞任した。その理由が100万円の政治献金を受け取ったことなどが週刊誌で報じられ、それを甘利氏が認めたためであると報じられると、中国のネットユーザーからさまざまな反応が寄せられた。

 典型的なのは懐に入れた額が中5万元だったことについて、「たった5万元。田舎の村長でも、もっともらっているよ」「日本の大臣はそれしかもらっていないの」「笑うしかないね」という収賄額の少なさを揶揄したもの。

 次に、週刊誌報道で大臣が辞めてしまったことへの驚きで、「週刊誌の報道で辞めてしまうなんて。日本の報道は偉大だ。中国も早くそうなってもらいたい」という日本の報道の自由度の高さへの賞賛であり、逆に言うと、中国では報道機関が抑圧されていることへの不満を表しているようだ。

 中国会計検査院の劉家義・院長が昨年12月28日、記者会見で明らかにしたところによると、昨年1月から11月までの間に、中国の公務員101人が受け取った不正資金は2500億元(約5兆円)以上で、1人平均では24億元(約480億円)にも達しているという。このような莫大な汚職額からみれば、甘利氏の100万円は驚くほど少ないのは間違いない。

 また、この事件に関してのネット上の反応では、日中のメディアや政治風土の違いを比較する書き込みも多い。

 例えば、「中国のメディアは絶対に党幹部の批判はしない。そうしたら、職を失いかねないからだ」「日本の週刊誌は強いね。中国がこうなるにはあと100年あっても足りないよ」などというもの。

 また、「この程度で辞任なんて、資本主義は過酷だね。人情味がなさすぎる」「生まれる国を間違えたな」「中国はいつになったらこういう政治家が出てくるのだろう」「なんだ、秘書の方が大臣よりも額が多い。なんて国だ」などというものだ。

 いずれにしても、今回の甘利氏の大臣辞任は中国人にとって、良い意味でも悪い意味でも、大きな衝撃を与えたことは間違いない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《産後“ファッション迷子期”を見事クリア》大谷翔平・真美子さん夫妻のレッドカーペットスタイルを専門家激賞「横顔も後ろ姿も流れるように美しいシルエット」【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
《訃報》「生きづらさ感じる人に寄り添う」遠野なぎこさんが逝去、フリー転向で語っていた“病のリアルを伝えたい”真摯な思い
NEWSポストセブン
なぜ蓮舫氏は東京から再出馬しなかったのか
蓮舫氏の参院選「比例」出馬の背景に“女の戦い”か 東京選挙区・立民の塩村文夏氏は「お世話になっている。蓮舫さんに返ってきてほしい」
NEWSポストセブン
泉房穂氏(左)が「潜水艦作戦」をするのは立花孝志候補を避けるため?
参院選・泉房穂氏が異例の「潜水艦作戦」 NHK党・立花孝志氏の批判かわす狙い? 陣営スタッフは「違います」と回答「予定は事務所も完全に把握していない」
NEWSポストセブン
レッドカーペットに登壇した大谷夫妻(時事通信フォト)
《真美子さんの艶やかな黒髪》レッドカーペット直前にヘアサロンで見せていた「モデルとしての表情」鏡を真剣に見つめて…【大谷翔平と手を繋いで登壇】
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《永瀬廉と浜辺美波のアツアツデート現場》「安く見積もっても5万円」「食べログ予約もできる」高級鉄板焼き屋で“丸ごと貸し切りディナー”
NEWSポストセブン
誕生日を迎えた大谷翔平と子連れ観戦する真美子夫人(写真左/AFLO、写真右/時事通信フォト)
《家族の応援が何よりのプレゼント》大谷翔平のバースデー登板を真美子夫人が子連れ観戦、試合後は即帰宅せず球場で家族水入らずの時間を満喫
女性セブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《永瀬廉と全身黒のリンクコーデデート》浜辺美波、プライベートで見せていた“ダル着私服のギャップ”「2万7500円のジャージ風ジャケット、足元はリカバリーサンダル」
NEWSポストセブン
6月13日、航空会社『エア・インディア』の旅客機が墜落し乗客1名を除いた241名が死亡した(時事通信フォト/Xより)
《エア・インディア墜落の原因は》「なぜスイッチをオフにした?」調査報告書で明かされた事故直前の“パイロットの会話”と機長が抱えていた“精神衛生上の問題”【260名が死亡】
NEWSポストセブン
亡くなった三浦春馬さんと「みたままつり」の提灯
《三浦春馬が今年も靖国に》『永遠の0』から続く縁…“春友”が灯す数多くの提灯と広がる思い「生きた証を風化させない」
NEWSポストセブン
鉄板焼きデートが目撃されたKing & Princeの永瀬廉、浜辺美波
《タクシーで自宅マンションへ》永瀬廉と浜辺美波“ノーマスク”で見えた信頼感「追いかけたい」「知性を感じたい」…合致する恋愛観
NEWSポストセブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《産後とは思えない》真美子さん「背中がざっくり開いたドレスの着こなし」は努力の賜物…目撃されていた「白パーカー私服での外出姿」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン