日本人の誰もが愛してやまない缶詰だが、実は大人の酒の肴としても実は最適だ。缶詰博士・黒川勇人氏“缶修”のもと、「安い」「うまい」「早い」の三拍子揃ったお店を紹介しよう。会社帰りにフラリと寄りたくなるお店ばかりだ。
“銀座でハイボール”といえば、「ロックフィッシュ」(中央区銀座)。ダブル、氷なしのスタイルで、キンキンに冷えた名物はさすがの味わい。ひとりで飲みに来る客も多く、肩肘の張らない落ち着いた店を目指しているという。
「ノザキのコンビーフ」を使用したスコッチエッグは、日本ではここでしか食べられない。店主の間口さんは、缶つまレシピ本の著者でもあり、国分の缶詰『缶つま匠』も監修したスペシャリストだ。
「ミスターカンソ」(文京区湯島)は全国40軒以上ある缶詰バーのフランチャイズ。御茶ノ水店のオーナーは会社を早期退職し、2年前から店を始めた。コンセプトは日本一の缶詰博物館。本店と別ルートで海外買い付けし、自らソムリエと名乗る。
中でも、オリジナルのだし巻きたまごは一番人気。ほかにも、たこやきや麻婆豆腐など全450種をそろえる。つまみに合わせた100種類以上のお酒も自慢のメニューだ。
鉄道好きの終着駅「キハ」(中央区日本橋)は人形町に店を構える。忙しいサラリーマンに旅行気分を味わってほしいと、カップ酒は500円区間、ツマミは300円区間からと廉価。2階には列車を模した席があり、貸し切りにすることもできる。
助役・二上さんのオススメはオイルサーディンタルチーズ焼き。日替わりでカウンターには女のコの車掌が入ることもあり、男性客に人気だという。
※週刊ポスト2016年2月19日号