ライフ

アドラー心理学 対人関係の悩みから解放される方法は?

書店にも多くの「アドラー心理学」関連書籍が並ぶ

「アドラー心理学」に関心が集まっている。『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)が大ヒットしたことを契機に、書店では特設コーナーが組まれたり、企業や教育現場でもアドラーに関するセミナーが開催されたりする大盛況ぶりだ。

「あらゆる悩みは対人関係の悩みである」とアドラーは説く。これは、アドラー心理学において重要な概念である。人とかかわれば、必ず摩擦が起こるからだ。しかし、対人関係を離れて孤独でいては幸せになれない、というのも間違いないだろう。

 このことを説明するうえでは「劣等感」が欠かせない。例えばあなたが、自分の身長が低くて悩んでいたとしよう。このような悩みを持つ人は、身長が低いことそれ自体を問題にしているというより『身長が低くてモテない』という対人関係の悩みを持っていると考えるのだ。

 身長が低いということは、人として欠けていたり、劣っていたりする「劣等性」を客観的に示すものではない。あくまで主観的な「劣等感」にすぎない。つまり、背が低いことをモテない理由にして、対人関係を避けている、とアドラー心理学では考えるのである。

 ちなみに、劣等感という言葉を、現在使用されている意味で初めて用いたのはアドラーである。

 では、この対人関係の悩みから解放されるにはどうすればいいのか。キーワードになるのが、アドラー心理学の考え方、「課題の分離」である。『嫌われる勇気』の共著者の一人で、日本アドラー心理学会顧問の岸見一郎氏が語る。

「他人が自分をどう思うかは他人の課題であって、自分ではどうすることもできないと心得よ、という考え方です。それが分かれば他人の評価に悩まず、気にしてもどうにもならないと、心を余計な重圧から解放することができるのです」

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平(左/時事通信フォト)が伊藤園の「お〜いお茶」とグローバル契約を締結したと発表(右/伊藤園の公式サイトより)
《大谷翔平がスポンサー契約》「お〜いお茶」の段ボールが水原一平容疑者の自宅前にあった理由「水原は“大谷ブランド”を日常的に利用していた」
NEWSポストセブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
離婚のNHK林田理沙アナ(34) バッサリショートの“断髪”で見せた「再出発」への決意
NEWSポストセブン
フジ生田竜聖アナ(HPより)、元妻・秋元優里元アナ
《再婚のフジ生田竜聖アナ》前妻・秋元優里元アナとの「現在の関係」 竹林報道の同局社員とニアミスの緊迫
NEWSポストセブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜の罪で親類の女性が起訴された
「ペンをしっかり握って!」遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜……親戚の女がブラジルメディアインタビューに「私はモンスターではない」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン