ライフ

大阪人 東京出身者に対し「トーキョージン!」と大げさに驚く

 京都の嫌なところを暴露した本『京都ぎらい』(井上章一著・朝日新書)が話題を呼んでいる。地元民にしかわからない、いや、地元民だからこそわかる、その県民性の良し悪しがある。

 県民性は当然ながら京都人にだけあるものではない。たとえば大阪といえば、誰もが認めるお笑い大国。しかし…。

「すべての大阪人が面白いわけではないのに、常に笑いを期待される空気がつらいですね。ぼくみたいな平凡な人間には、正直生きづらい」(33才・男性・アルバイト)

「お笑いだけじゃなく、阪神ファンであるのが前提なのはキツイ。阪神好きでなくても、ビジネス上、会話は必須で、好きでもないのに情報収集しないといけないんです」(46才・男性・会社員)

 ただし、どの鉄道沿線に住んでいるかとなると、『阪急≫JR≫阪神』という順に、阪神のステータスは早変わりする。

「でも大阪府内での出身地争いなんてかわいいもんですよ。笑えないのは、東京へのコンプレックス感。東京出身という人がいると、“トーキョージン!”と大げさに驚いたり、“上京する”と言うと、“大阪を捨てた!”と言われます。標準語を話すだけでガン見されますし。そうやって敵意をむき出しにしてしまうところがアカン」(40代・女性・自営)

 ヒョウ柄にパンチパーマ、飴ちゃんを持ち歩く大阪のおばちゃんのことも、「お笑いのネタにはするけど、ありえへん」という声も多数。

「夕方、スーパーのレジで並んでいたら、おばちゃんがスッと、“これだけやし、入れてな”と堂々と横入りしてきた。たしかに手には1品しかなかったけど、いやいや、どうぞなんて言ってないし。自分から“いいやろ”はない」(32才・主婦)

 楽天的で開放的なイメージ、観光大国・沖縄にもギャップは存在する。

「観光ガイドや、那覇の土産物店の店員が沖縄出身ではないことも結構あります。そうやってきた移住者がよく言うのが、観光の時は大事にしてもらったおじいやおばあから恐ろしいほど嫌がらせをされるってこと。ノイローゼになり、とんぼ返りした知り合いも多い。お金を落とす観光客には優しいんだけど、商売敵には容赦しないんです」(39才・男性・自営)

 本土の人に驚かれるのは、郷土食をありがたがらないこと、という声も。

「ゴーヤーチャンプルは、食べものに困った時に、庭でなったゴーヤーを食べるいわゆる粗食ですからねえ。刺身といっても、熱帯魚みたいなカラフルな魚なので、もはやネタかと(苦笑)。食欲も失せますよ」(38才・女性・会社員)

※女性セブン2016年4月14日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン