●どちらが長続きするのか
これまでは、「カロリー制限は計算が面倒なうえ、食べられる量が少ないのでストレスがたまる」というのが定説だったが、糖質制限でリバウンドが多いということは、カロリー制限のほうが長続きするのか。
糖質制限を続ける上でハードルがあることは、推奨派の江部康二氏(高雄病院理事長)も認めている。
「確かに、生まれてきてからずっと食べてきた米やパンに“依存”している状態から、いきなり糖質量を制限すると、禁断症状のように糖質を摂りたくなることはある」
ただし、「やり方の工夫で続けられる」とも付け加える。
「少しずつ糖質の量を減らして体を慣らすことで解決できます。また、目標体重に達した場合には糖質制限の基準を緩和(摂取していい糖質量を増やす)し『緩やかな糖質制限』にすれば、長く続けやすくなります」
糖質制限を実践している、フリーアナウンサーの生島ヒロシ氏に聞いた。
「昨年夏から糖質制限を始めました。筋力トレーニングも併行してやっているとはいえ、最初の2か月で13キロの減量に成功し、今も適正体重を維持しています。
もともと炭水化物が大好物なので最初の10日間、特にケーキや饅頭を食べていた昼3時頃が“魔の時間”でした(苦笑)。代わりにゆで卵やナッツを食べてなんとか凌ぎましたよ。それを乗り切ってからは禁断症状みたいなものは消えました。最近の健康診断は20代の数値と医者からもいわれ、毎日がハッピーです」
※週刊ポスト2016年4月15日号