寺井寿男氏


──大阪市教委からも「女性差別ではないか」との指摘があったと聞く。

「しかし、その教委の人間のレベルが低いのが残念です。私に対し、日本が“1985年に国連の女性差別撤廃条約にしけつした”というんです。条約は国内で批准し、締結する。私が“それはていけつと読むんや。締結をしけつと読むなんてアホなことやめて欲しい”と返したらバツの悪そうな顔をしていました」

●寺井前校長の発言要旨

〈全校揃った最後の集会になります。
 
 今から日本の将来にとって、とても大事な話をします。特に女子の人は、まず顔を上げてよく聴いてください。女性にとって最も大切なことは、子供を二人以上産むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります。

  なぜなら、子供が生まれなくなると、日本の国がなくなってしまうからです。しかも、女性しか子供を産むことができません。男性には不可能なことです。
 
「女性が子供を2人以上産み、育て上げると、無料で国立大学の望む学部に能力に応じて入学し、卒業できる権利を与えたらよい」と言った人がいますが、私も賛成です。子育てのあと大学で学び、医師や弁護士、学校の先生、看護師などの専門職に就けばよいのです。子育ては、それほど価値のあることなのです。

 もし、体の具合で、子供に恵まれない人、結婚しない人も、親に恵まれない子供を里親になって育てることはできます。

 次に男子の人も特によく聴いてください。子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。女性だけの仕事ではありません。

 人として育ててもらった以上、何らかの形で子育てをすることが、親に対する恩返しです。

 子育てをしたらそれで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです。少子化を防ぐことは、日本の未来を左右します。

 やっぱり結論は、「今しっかり勉強しなさい」ということになります。以上です。〉

※SAPIO2016年6月号

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