必要最小限のものだけで生活する「ミニマリスト」が話題となっているが、その実態はどういうものなのだろうか?
『服を減らせば、おしゃれになる』(KADOKAWA)などの著書がある会社員の「おふみ」さんは、ミニマリスト歴約1年半。もともとは、夫婦そろって家具も洋服も大好きな“マキシマリスト”だったという。
「仕事が忙しい上にトラブルが続き、家事の分担でケンカも絶えませんでした。休日は、出しっぱなしの物をどこにしまうか考えているうちに、夕方になることも」(おふみさん、以下「」内同)
ある日、トイレ掃除で開運できるかどうか試したことが、ミニマリストへの第一歩に。
「物が少なければ掃除もラクだと気づきました。物を持つことで欲求を満たしたはずが、“片付けなければ”“使わなければ”と、物にとらわれて不自由になっていると、ハッとしました」
夫も影響され、3LDKの一戸建てから2DKのアパートに引越す目標を、半年後に実現。新居で洋服ラックに囲まれて寝るのに耐え兼ね、さらに物を減らした。家事の負担も物欲も減り、余ったお金や時間は旅行や趣味に使っているそう。今はソファをハンモックに変えて、より身軽に引越すのが夢だという。
おふみさんは洋服の選び方にもこだわりがある。シーズン前には、まず自分の手持ちの服を書き記しておき、それを参考に服の入れ替えを検討する。
「『WEAR』というコーディネート検索アプリで流行をチェック。3着ほど着回しやすい服を決め、買い足す服と手放す服を決めます」
通販はシルエットも着心地もわからないので、タンスの肥やしになりがち。必ず店で試着して購入する。下着など1日着たら洗う服は、洗濯頻度に追いつく枚数を目安にすると不自由さを感じない。
「私は3日に1回ぐらいしか洗濯ができないので、ブラは4枚必要」
コート以外の洋服は、夫婦で1間の押入れに収まる分までに減らした。量が少ないので、コーディネートを考えるわずらわしさがない。流行の服も1着は買い足すので時代遅れ感もナシ。キャミソールや靴下は引き出しにひとまとめで収納する。
「丸めて立てて収納すれば、何が入っているか一目瞭然。処分を検討する時間も短縮」
ちなみに、今シーズンのヘビロテ服は4着。
「私は白い服だと顔色が悪く見えるので、黒や紺が多め。アイテムがベーシックな分、ワイドパンツをはいた翌日はタイトにするなど、シルエットで変化をつけています」
※女性セブン2016年7月7日号