「最近は、クレジットカードよりもプリペイドカードを持つ人が増えてきています」
そう言うのは、カード評論家の岩田昭男さん。
「理由の1つは、審査が不要なこと。クレジットカードは定収入がない場合、審査で落とされることがありますが、プリペイドカードは発行元が定めた年齢基準を満たせば誰もが持てます。そのため、専業主婦や学生の間でも人気が高まっています」(岩田さん)
ひと昔前のプリペイドカードといえば、テレフォンカードのように使い切らなくてはいけないものが主流だったが、最近は電子マネーのようにチャージすれば繰り返し使え、なおかつネットでも利用できるものが続々登場している。
しかも、クレジットカードのようにポイントが貯まるので、現金で支払うよりもお得。最近は、100円で2ポイントという高い還元率を誇る“LINE Pay カード”が登場し、注目を集めている。
「LINE Pay カードは、JCB加盟店であれば、コンビニやスーパー、ドラッグストア、ファミレス、居酒屋などあらゆるところで使えます。加盟店は国内900万店以上ありますから、地方で買い物をする時にも当然、これで支払えます。
実店舗はもちろん、アマゾンなどネットショッピングもクレジットカードのように番号を入力すればOK。しかも、チャージした金額の中からの支払いなので、クレジットのように使いすぎるということも防げるんです」(LINE Pay担当・久保渓さん)
さらにこのカード、あらかじめ銀行口座を登録しておけば、LINEアプリからのチャージも可能、と使い勝手もよい、クレジットカードと電子マネーのいいところどりなのだ!
「チャージは、本人確認があれば最大で1000万円(6月16日現在)までできます。お金は、電子マネーのようにカード上にチャージされるわけではなく、LINEのコンピューターに管理されるので、紛失してもチャージしたお金が消滅することはありません。現金を持つより安全ですよ」(久保さん)
それに、カードを利用すればLINEにメッセージが届くため、自分が何にいくら使ったか確認しやすく、万が一、不正利用されても気づきやすい。
そして何よりもお得なのは、先に述べたように、ポイント還元率の高さだと、節約アドバイザーの丸山晴美さんは言う。
「年会費無料のクレジットカードは、還元率の高いものでも、利用額に対して1%前後という状況の中、毎日買い物をする人にとって、2%というのは、かなりポイントが貯まりやすい。また、支払い時にLINE Payカードとともにお店のポイントカードを出せば、両方にポイントがつくので、さらにお得です」(丸山さん)
貯まったポイントはそのまま買い物にも使えるほか、アマゾンギフト券やコンビニスイーツとの引き換え、LINEスタンプやゲームを購入する時などにも利用できる。一枚あれば全国どこでもお得に使え、キャッシュレス。もう現金ジャラジャラの時代とは、おさらばかも!?
※女性セブン2016年7月7日号