確かに、イタリアの大女優ソフィア・ローレン(81才)もわき毛を生やした写真があり、イタリア系のマドンナ(57才)やアイルランドとデンマーク系にネイティブ・アメリカンの血も引くジュリア・ロバーツ(48才)、イギリスとドイツの血を引くドリュー・バリモア(41才)など、“わき毛フサフサ”がパパラッチされたセレブはヨーロッパ系が多い。となると彼女たちはアンダーヘアも“フサフサ”なのか。
「逆にアンダーヘアの処理は当然のようにしています。というのも欧米はシャワー文化で湯船に浸かることもほとんどないですから。しかも、日本ほど温水洗浄便座も普及していませんから、やはり衛生面やにおいが気になるんじゃないんでしょうか。
それもふまえると、今回の『剃らない自由』論争は、こういった最近の清潔志向に窮屈さを感じている人たちが、人間本来の自然の状態に戻ろうとする風潮が底流にあるのだと思います。そして、若い女性たちが賛同していることからもわかるように、これだけ脱毛する人が多いなか、逆に手を加えていない状態が他人とは違ってカッコイイという“ファッション”的要素もあると思います」(佐藤さん)
昨年のフランス・カンヌ映画祭では、ヒールの低い靴でプレミア上映会に参加しようとした50代女性が入場拒否をされたことから「ハイヒールは女の義務なのか」との論争が世界中で巻き起こった。「剃らない自由」──芸術や文化、ファッションなど女の生き方に疑問を投げかけてきたフランス。この件もまた日本人にとってエポックメーキングな出来事となった。
※女性セブン2016年8月11日号