スポーツ

甲子園2016夏 敗れざる者たちの名言録

尽誠学園(香川代表)・松井永吉選手
4番打者として1安打を放つが作新学院・今井投手の前に完封負け。
「力負けです。相手のピッチャーが上でした。(「どこが?」)全てです」

常葉学園菊川(静岡代表)・米澤利紀捕手
強打の秀岳館打線に13安打を打たれて敗れる。
「向こうの打者は2ストライクになっても簡単に終わってくれない。しっかりボールを選んで、逆方向にバチンバチンと打ってくる」

出雲(島根代表)・植田悟監督
守備の作戦が裏目に出た。
「(守備は)選手たちが自分たちで考えて準備してやったことで、積極的にいってうまくいかなかったことなので悔いはない。思考力がうちの持ち味で、それで技術の差を縮めてきたので」(出雲は県立の進学校)

北陸(福井代表)・北口宗一郎投手
3年生投手ながら背番号は登録選手ぎりぎりの18、福井大会の投球回数はゼロ。今夏初めての登板が味方投手陣が19失点したあとの8回からになった。
「福井大会は背番号20だったんですよ(地方大会は20人がベンチ入りできる)。選手同士の投票で甲子園のベンチ入りメンバーに入れたと監督から教えられて、みんなの気持ちがすごく嬉しかった。今日の試合は信頼されている投手がどんどん打ち込まれて、相手は強いなあと思っていたら監督から『投げる準備しておけ』と言われて、やるしかないと思いました。マウンドに上がったらやっぱり甲子園の雰囲気に圧倒されて、いったん落ち着こうと後ろ向いたら、外野席もお客さんがいっぱいですごかったです」(結果は投げたイニングを無失点に抑えた)

大曲工(秋田代表)・阿部大樹監督
チーム打率が2割を切る参加校中最低成績ながら、大会屈指の左腕・高橋昴也投手からホームランを含む10安打を放ち食い下がった。
「良い試合をしても勝たなきゃダメなんです。選手にもそう言い聞かしてきましたから。私はヘボ監督」(終始悔しさをにじませながら)

唐津商(佐賀代表)・谷口優成投手
上げた左足を空中で蹴り上げて上半身がカクカクする変則投法で相手を2失点に抑えた。
「勢いをつけて球威を上げるために春ごろからあのフォームで投げています。今日の試合でも投球自体は通じたと思います。(「これからもあのフォームで投げていくのか」)……いえ、自分的にはフツーに投げたいです……」(本人も報道陣も大爆笑)

市尼崎(兵庫代表)・竹本修監督
地元の大きな声援を受けて9回に同点に追いつくも、延長で敗れる。
「9回の攻撃の前に円陣を組んで、選手に『こんな声援聞いたことないやろ』と言いました。選手は笑っていました。練習を積んできたんですが、まだまだ甘かったですね」

創志学園(岡山代表)・高田萌生投手
大会屈指の右腕という前評判だったが、コントロールを乱して大量失点した。
「ホームランを打たれて動揺して、修正できなかった。最後の最後に自分の悪いところが出てしまった。(「ストレートが152キロを計測したが」)負けてしまっては意味がありません」

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