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米国9月利上げ その瞬間を投資にどう活かすか、プロが指南

米利上げをどう投資に活かすか?

 FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長が「9月利上げ」を強く示唆し、世界中の投資のプロが、年内残り唯一の「儲けのビッグチャンス」に注目している。各国の株価・為替が大きく動きだすその瞬間に何をすべきか。専門家の多くは、米利上げによって為替市場がまず、「ドル高」に動くとみている。ドルの金利が上がるので、ドルの買い手が増え、ドルの価値が上がるというロジックだ。

 そこで「価値が上がるドル建ての資産を買う」という儲け方を推奨するのは経済アナリスト・森永卓郎氏だ。

「投資初心者であれば、利上げに先立ってドル預金をしておくのがいいでしょう。日本の大手銀行でも取り扱いがあります。利上げ発表のある日本時間深夜でも取引ができるという意味では、FX(外国為替証拠金取引)も選択肢になります。ドルを買って、ドル高が進んだところで売れば利ざやが得られる仕組みです」

 また、ドルの金利が上がることで、円のように金利の低い通貨は売られる傾向が強くなる。その「円安」にも好機があるとみているのは、株式評論家の植木靖男氏だ。

「年明けからの円高基調で、薬品や小売など内需関連が主役でしたが、利上げを境に円安へと転じ、外需関連、輸出株への追い風となるでしょう」

 ポイントは、9月利上げであればFOMCと時を同じくして日銀の政策決定会合が開かれることだ(20~21日)。日銀の追加緩和は為替を円安に動かすことが多いため、「FRBの利上げと日銀の追加緩和が重なれば、さらに大きく円安に動く」(前出・森永氏)とみられており、輸出株が値を伸ばす展開が期待される。

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