「こんにちは! レジデンシャルドッグのHARUです!って言っても、どういう仕事をしているかわかりにくいかもしれませんね。ボクはホテルにいつもいて、人間のスタッフと一緒にお客さまをおもてなしする犬なんです」
HARUがレジデンシャルドッグとして箱根にやってきたのは、2010年6月のこと。このホテルには犬と一緒に宿泊できる『ドッグフレンドリールーム』が6室あり、
「お出迎えする側にも犬がいたほうがみんな楽しいよね、ってボクが採用されたんですよ」
チェックアウト、チェックインの時間になるとエントランスにお行儀よくお座りして、お客さまに挨拶をするHARUはみんなの人気者。
「でも、みんなが前脚を心配してくれるのが心苦しくて…」
黒い靴下で覆われた右前脚には、1歳のときに負ったけがの後遺症で麻痺があり、保護のためにギプスを着用している。
「今はちっとも痛くないし、獣医さんは『運動した方がいい』って。だからご心配なく!」
2014年にはセラピードッグの資格も取得し、ますますおもてなしのプロとして仕事に励むHARU。
「空気がおいしい箱根で一日中誰かとかかわって、お客さまにかわいがってもらって、ボクくらいハッピーな犬はいないと思っています!」
穏やかな気質と優れた訓練性能を持ち、盲導犬として活躍することも多いラブラドールレトリバー。毛色はブラック、イエロー、チョコレートの3色がある。
【プロフィール】
名前:HARU ♂
年齢:6歳
種類:犬(ラブラドールレトリバー)
勤務先:ハイアット リージェンシー 箱根 リゾート&スパ
職種:レジデンシャルドッグ
主な仕事内容:エントランスでお客さまのお出迎えとお見送りをし、お客さまの癒しの存在となること。
お給料:毎日の食事とおやつ。おやつはお客さまからいただくことも多いです。
好きなこと:食べることと、おでかけ!
嫌いなこと:土砂降りの日。だってお散歩に行けないから。
現在の悩み:みなさんが前脚のギプスを「かわいそう」と言ってくださるのが心苦しい…。もう全然痛くないんだよ!
将来の夢:相棒の犬を迎えたい。犬種はやっぱりラブラドールがいいかなぁ。
撮影■山口規子
※女性セブン2016年11月3日号