フィスコ株式・為替アナリストの田代昌之氏は、AIの基盤にもなる「ソフトウェア」に着目する。
「クラウド技術などを強みにソフトウェアを開発するインフォテリアやパソコン用ソフトを企画販売するソースネクストにも注目している。スマホアプリ向けツールを企業に提供するアイリッジもチェックしたい」
AIはパソコンやネットにとどまらない。最たるものが自動運転車だ。「夢の車」の関連株は無限の可能性を秘めており、第2のヤフーになりうる“逸株”と言える可能性を秘めている。岡山氏が狙う自動運転関連株は、データセクション。
「自動車メーカーとの自動運転技術の共同開発や食品会社向けの人工知能事業を行ないます。人工知能を用いた会計システムの自動化など、ビッグデータ処理の技術も強みです」
ケイ・アセット代表の平野憲一氏は、筑波大発のベンチャー企業、CYBERDYNEに夢を託す。
「同社は介護や医療用装着型ロボットのパイオニアで、世界中から需要が高まっています。ネットで介護・医療の人材派遣を手懸けるエス・エム・エスや米国に本社を置き、多くの画期的な新薬候補を抱えるメディシノバにも可能性を感じる」
第2のファーストリテイリング、ニトリはどこか──。プロたちは「今こそ仕込み時だ」と考えている。
※週刊ポスト2016年11月18日号