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マラソン2時間台の57才女性「走ってないと気持ち悪い」

フルマラソンで2時間台の記録を出す主婦の檜山恵子さん

 20代、30代なら、夢のひとつやふたつを掲げて、人生を歩んでいくこともできるが、40代、50代になって夢を持つことなんて、無理だし、恥ずかしい…。そんなことを思っている人も多いかもしれない。しかし、40代を超えてもなお、夢を持ち、そして実現している人だっている。

「2時間以上かけて600mコースを中心に16~18km走るのが日課」と、話すのは、57才の今でも、フルマラソンで2時間台の記録を出す主婦の檜山恵子さん。市民ランナーにとって2時間台とは“サブスリー”といわれ、夢の記録なのだ。

 マラソンを本格的に始めたのは38才の時。マラソン好きのご主人と結婚したのがきっかけだ。一緒に大会に出るようになり、初出場2位を獲得したことで、勝つことの喜びを体感。以後、夫や仲間の指導のもと記録を伸ばし、44才で初のサブスリーを達成した。

「夫と出会うまでやりたいことがわからなかったのですが、今では、友人もみんなランナーだし、生活の中心がマラソンです」

 そんな檜山さんにも挫折が。

「一昨年のフルマラソンの直後、膝を故障したんです。医師には大会に出るのは無理だと言われましたが、“やめよう”という気にはならなかった。それから必死でリハビリをしました。もう病気のようなもので、走っていないと気持ち悪い。奇跡的にまた走れるようになった時は、バンザーイって(笑い)」

 走り続ける原動力には、夫や仲間の存在が大きいという。

「“大丈夫、いけるよ”と言ってもらえると頑張れる。私ひとりじゃ続いていませんでした」

 現在の目標は、60才まで大会に出ることだ、と笑顔で答えてくれた。

※女性セブン2016年12月1日号

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